私はさっきの安堵感からかその場にボケ-と突っ立てしまった。


「愛美ちゃん凄いね!!」


店長にかけられた1声で私は我に返った。


「へっ…??」


思ってもいなかった凄いという言葉に間抜けな声が出る。


「俺なんか怖くて何もできなかったし…笑」


って店長男のくせに…と思っていても言えないから


「普通そうですよ」


うん?


これじゃ愛普通じゃないみたいじゃん…


まっいっか!!


「あっ!!愛美ちゃんもうあがっていいよ」


店長にそう言われて時計を確認する。


時計の針はピッタリ8時を指していた。


「じゃ-あがりますね」


私はスタッフル-ムに軽く挨拶をした。


バイト場から外に出ると雪が降っていた。



そう言えばあの日もこんな風に雪が降ってたね…