走っていると潤が追いかけてくるのが分かった。 やっぱり男の子の体力にはかなわなくて、すぐに追いつかれた。 追いつくのと同時に、私の手首を掴んだ。 「待てよっ」 「いやっ!」 そう言って私は潤の手を振りほどいた。 その時、潤の寂しそうな顔が見えた。 でも、やっぱり潤の顔が見れなくて。 そしたら、涙が溢れてきて。