神様に私の願いは届かなかった。

3週間が経った。
新着メールが一件。
ドキドキする。

from大輝 ………

大輝!!!
本文
大輝『この前の事だけど。ありがとう!!超嬉しかったよ。』

…これ期待して良いの?
どういう意味なの?

本文
玲奈『なにが嬉しいの?』
本文
大輝『嬉しいからだよ。』
本文
玲奈『私はどう思っておけば良いの??』

本文
大輝『どう思っても良いよ。』

本文
玲奈『嬉しいって言って貰えて良かったけど返事が聞きたい。』

何分間か返事は返って来なかったら。

本文
大輝『もうちょっと考えさせて。』


何を考えるの?
やり直してほしい、けど大輝の曖昧な返事に、きっぱり振るんだったら振れと心の中で叫ぶ自分が居た。

考えてくれる。大輝は本当にそう思っているの?
大輝の気持ちが分からない。
今すぐ会って話したいよ…。
胸がいっぱいになる。
大輝からのメールが来るまで私は何もできず、ただ大輝を遠くから見つめているだけだった。

この出来事は、いずみ達に話せなかった。
どう、いずみ達に思われるか不安で怖かったから。
でも自分1人でこの思いを抱えるのはひどくつらかった。

それでも言えない。
私は変なプライドがあった。
前に彩希に言われた『強がってる』今の私も強がってる。みんなには悩んでいる自分を恥ずかしくて見せられない。

だから相談できなかった。本当は相談したかった。
泣きたかった。
大輝への思いを誰かに聞いて欲しかった。
でもそれは私のプライドが許してはくれなかった。


日が過ぎていった。
返事は一向に来なかった。返事が来ないまま過ごしていった。メールしようか迷ったけどする勇気がなかった。2月14日のバレンタインデーにメールしようか考えた。その日だったらメールしやすい。メールできたらメールしようと思った。