もう一度、気持ちを伝えよう…なんて言ったけど。

やっぱり怖い。
でもやると決めたんだから私はやる。

本文

玲奈『今メールしても平気ですか?』

なぜか敬語になってしまった。

数分しても返ってこない。不安になった。

その時、ケータイが鳴った。

本文
大輝『いいよ!』

ホッとした。

本文
玲奈『言うね。私はまだ大輝の事が好きです。はっきりした返事が聞きたいです。』

……送っ……た……。







それから返事が来ることはなかった。



次の日学校で会っても何事もなかったかのように過ごす大輝…。

この事は全て、いずみ達にも話した。

真剣に聞いてくれ私の気持ちを考えアドバイスをくれた。

ただ返事が来ることはなかった。


部活にもあまり集中できず授業で先生が話していても何も聞こえなかった。



私の目にうつるのは大輝の横顔。

鼻筋のとおった色白のきれいな横顔。

思わず見とれてしまう。

でも大輝を見てると胸が苦しくなって。

私はただ見てる事しかしてはいけない。

片思いでいなきゃいけない。
辛かった。
大輝と少しで良いから話したかった。


神様がもし、大輝と少しでも話せる時間をくれるなら私は何でもします。