諦めきれない自分のしつこさにきっと大輝はウザイと思っても…。

本文『まだ大輝の事が好きです。』

送信ボタンを押すのは緊張した。
だけど今の私はできた。




メールの返事は来なかった。
何日待っても来なかった。次の日学校に行っても大輝はいつも通りだった。

毎朝すれ違う廊下、付き合ってたときはお互いに顔を伏せていた。

でも今伏せているのは私だけ。



その日から気分は落ちた。親友たちとの会話も少なくなった。

ある日の水曜日、親友たちと集まることになった。

その時、全部自分から言おうと決心した。

席に座るとガールズトークが始まる。

最近、みんなも大きな失恋をした。

いずみは、半年以上も付き合っていた彼氏と別れ。

彩希は、ずっと好きだった人に振られ。

私は大輝と別れた。


今日は、いずみと元彼の思い出話になった。

話す内にいずみは、泣き始めた。
元彼の事は本当に好きだったと涙を流しながら言ういずみはかっこ良かった。

その横で彩希も泣いていた。
私も自然に涙があふれた。いずみ達と自分の別れが重なった。

その時、彩希が言った。

『玲奈は好きな人いるの??』

今の私には答えられない質問…。いずみも下を向く私の顔も見る。

涙がさっきよりもあふれる。

言う事を決心した。
『私ね…まだ大輝の事好きなんだ…。』

それを聞いた二人は驚く事もせず、うなずいて聞いてくれた。

彩希『わかってたよ。玲奈すごく強がってた。』

いずみ『お見通しだよ。いろいろ話してよね~♪協力するよっ。』

二人の優しさに涙がさらにあふれた。

玲奈『ありがとうっ!』

二人も引きずって同じように苦しんでもがいて…。

勇気をもらった。
私…もっと頑張ってみることにする。

当たって砕けろ!
まさに私に合っている言葉だった。

もう一度、気持ちを伝えよう。

私は強く決心した。
今の私なら勢いで告白できる。




大輝に今の私の気持ちをストレートに伝えたい。

今じゃなきゃダメな気がした。