「失礼します。」

寿麻は龍の隣にならんだ

「こちら、看護科の南條 寿麻さんです。
僕の大切な人です。」

さらりと嘘を付く龍に
寿麻はビックリ!


学長室に来た事もましてや、学長に会うのも初めてなのに…。

どんな顔をしたらいいのか…。

『こんな事引き受けるんじゃなかった…』


後悔ばかり…


そんな事を考えていると
龍が寿麻の腕を肘でつついて、
睨みながら小声で


「自己紹介!」

と言われて


「なっ南條 寿麻ともうします。」


これだけ言うのも精一杯!

すると学長がずっと寿麻の顔を見ている。