「一緒に帰ってくれないの?」

はぁ~・・・
ウル目攻撃はきかないよ?
私、ドM嫌い・・・だから。

「私は唯と帰るのっいい?」

ひそ・・・
耳元で囁かれた。
今まで尾川になかった声のトーンで・・・

「俺の言うことが聞けないの?」


ん・・・
くすぐったいな・・・



まぁ、別にいいか。
今日くらい――――――――――――

「唯ー、今日はごめんね。今度一緒にかえろ。」
「あ、うんわかった。またね美紅。」


さよーならーーー


ガラッ


私と尾川は誰よりも早く教室から出て行った。