私は学校の門に入るまでずっと考えていた。

なんでっなんであんな事・・・なにがそうさせたの!?
なんでイキナリ・・・

私は口からはみ出た尾川の甘い液をガッと手で拭った。

私はボソッとこぼしてしまった。「尾川なんか・・・出会わなければよかった。」


私は尾川の顔も声も姿形全てを同クラになる前に戻そうとした。

目の前に唯が見えてきた。
私は安心したんだろうか唯に思いっきり後ろから抱きついた。

唯は当然のごとくこけた。

「なっなにすんの!?みっ・・・み・く!?」

思いっきり泣いてしまった。

「ちょっどーしたのさ!?なにがあったの?ケガ!?ケガしたの?」


「違うの、ケガじゃない・・・・・・ケガか・・・。」

ワケのわからない実に意味不明なことをポロッと口からこぼした。

「どうした?」

唯はずっと1番だった順位を捨てて私に付き添って保健室に連れて行ってくれた。

「私なんかが近づいたのがいけなかったのかな・・・?」

「え?どゆことさ」
私はついさっきあった出来事をすべて話した。

キスのこと意外――――――――――