学校で朝礼の終わった担任の教師が職員室に入るギリギリのところで会ってしまった。
「・・先生・・・。」
先生はめったに遅刻などしたことがない私を不思議そうに見て、「今回だけ特別な。」そういって私の出席の欄に○をつけた。
この学校の教師いわく私は結構悪いことも成績がいいこともないごく平均をぎゅっとして固めたTHE★平均みたいなものなんだろうか・・・。
私は教師を見るたびにそう思っていた。
「それで、尾川は知らないか?」担任はイキナリ今の私にとって禁句の人物の名前をさらっと口にした。
「・・・知りません・・・・・。」しか、答えなかった。
いや、答えることができなかった。
私はそのまま教室に向かって足を動かした。
「みぃーーーーーぃーーーくぅーーーっっ!」バッと私の背中から唯がのしかかってきた。
「わぁっっっ!!!」
唯・・・こういうの好きだなぁ。
嫌じゃないけどさ。
なんか・・・・・唯の顔みれてほっとした。
孔・・・いやいや尾川は今日こないのかな?・・なんて。
別にきても隣りだし気まずいだけだけど。
1時間目から体育かい・・・・超ブルー。
せっかくキレイにした髪型が崩れるっつのー。
しかも校舎の外側をくるくる回る外周・・・・・・。
帰宅の私にとってはとてつもない負担になるんだからな。
まぁ、太らない程度に運動はしてるけどさ。