え?
ゲームでも・・・してるのかな・・・
もしかして・・・もしかして・・・という私の本当の思いを必死にこらえて少し開いている窓から覗いた。
私の必死で隠していた思いがまた、這い上がってきた。
衝撃的だった。
どうしていいのか分からなかった。
私の写真がホワイトボードにマグネットで貼られていた。
そして、横には<濱田とキスしたら1万円ー!!>という男子丸出しの汚い殴り書きの文字があった。
「・・・え・・・・・。」
私はいつ消えてもおかしくない程の小さな声でその文字を疑った。
私は悔やんだ。
キスを迫る尾川の真剣な瞳にトキめいてしまった自分に。
こんな気持ち初めてと思った自分も、悔やんだ。
尾川を恋しいと思った自分も悔やんだ―――――――――――――――――――――――――――