そして高島せんぱいが顔を覗かせた。


「彩姫ちゃん…ごめん」


「せんぱい。頭上げてください」


そう言った私に高島せんぱいはキョトン


とした顔で見つめてきた。


「彩姫せんぱいに謝って欲しくて


きたんじゃないんです。」


「えっ?

じゃ-どうして??」


私は言うかためらった。


でも言わなきゃ彩姫が来た意味ないもん


「私青葉君にせんぱいの過去


聞きました。」


「青葉に…??」


「はい。」


その途端高島せんぱいはそっぽを向いて


呟いた。


「何?彩姫ちゃん同情しにきたの?」


「同情とかじゃなくて高島せんぱいには


恋して欲しい」


「えっ??」


「私もね裏切られたことあるから


せんぱいの気持ち分かるんだ…。


でもね恋愛はやめないで欲しい。


彩姫先輩のことちゃんと知らないのに


分からないとか言ってごめんね」


「彩姫ちゃん…ありがとう


俺さなんか立ち直れそう!!」


「うん。

何かあったらいつでも相談乗る!!」