「彩姫大丈夫??」
「今どこ…?」
「高校の…高校の近くのセブン」
「中入ってて??」
「うん…真凛…」
「大丈夫!!今から行くから」
真凛はそういい残して一方的に
電話を切ってしまった。
私の考えはまだ幼稚だった…
コンビニの中に入ってれば大丈夫
そう思ってる自分がどっかに居た。
でもそんな安堵感はすぐ壊された。
高島せんぱいは1歩1歩歩んできて
ガラス越しに微笑んだのだ…
いや…あれは微笑んだというよりも
いやらしい笑みを浮かべていた
と言った方が本当かもしれない。
心では大丈夫と思っていても
体は正直だった。
さっきの出来事を思い出して
ブルブルと震えていたから…
あっ…私の時間は止まっていた。
そのとき自動ドアがウィ-ンと
音を立てて開いた。