*あげはsaide*
しばらくして凛と歩が、
プライベートルームから出てきた。
まさか凛が気失うなんてびっくりだけど、
それ以上に歩がひょっこり帰ってきたことにびっくりした。
歩、凛に逢いたくなって我慢できなくて帰ってきたんだって!
勿論向こうでしっかり勉強してきたみたいだけど。
ま、何より
「歩お帰り。」
「ただいま。あっそーだ。
卒業おめでとうな!凛、あげはっ。てなわけで…
じゃあ~んっ」
「歩、これくれんの!?
しかも、凛と色ち♪」
歩がくれたのは、
海外ブランドの中でも大人気なバック。
しかも新作だ。
「さっすが歩。もん向こうでも顔聞くんだなっ」
「まぁな~これでも次期社長だかんなっ」
「歩ありがとう~だぁ~いすき~」
フフッ
今日の凛は、特に甘えん坊だなッ
「歩さんも帰って来たことだし、そろそろはじめましょーよ♪ね、仁さんッ」
「そーだなっ♪んじゃ、
あげは、凛 卒業…」
おめでとうー!!!
と同時に、卒業パーティーとゆうなの呑み会が始まった。
てなわけで、今日は私も凛もお酒解禁…!
「うんっ美味しい!!」
「あげはあんま呑みすぎんなよ。」
「わかってる~♪」
だって明日は大事なひだから…。
明日、私は
仁の奥さんになるんだもーん♪
「あ~あ、ついに結婚すんのかあ~あげはッ」
ん?今ライオンみたいな声しなかった?
「あ゛?何で聖夜がいんだよ!!つか、いつの間に居たんだよ。ちゃっかりあげはの隣に居るし。」
私も気づかないくらい、
普通になじんでる聖夜さん。
「義妹の卒業祝いくらいしてやんねーとな。な、あげは~。」
義妹…そうか結婚したら聖夜さんは、義兄。
w(゜o゜)wワォッ
「だ~から、あげはに近づくなっつの!つか、触んな!!!」
「うるせぇな喚くな。
だいたいなぁ…。」
「ッだああ!!!
兄弟喧嘩なら外でしろ~いっ!!!」
全く、私を挟んでやらないでほしい…
そんなひっちゃかめっちゃかな呑み会だけど
散々騒いで呑んで、、
真司の旨すぎる料理を食べて、
深夜まで独身最後の夜を過ごした。
1週間後。。。
卒業式の次の日、私は遂に籍をいれた。
今の名前は…
池上 あげは。
毎日毎日幸せでしょうがない。
そして、今日。。
私と仁は結婚式を挙げる。
そんな訳で、今はドレスに着替えてヘアメイクをしてもらっている。
実は、仁にはまだウエディングドレス姿を見せてないんだ。
当日までお互い楽しみにとっておく事にしたんだ。
ちなみに私のドレスは、
由衣さんと決めた、
レースが使ってあるマーメイドタイプのドレス。
「仁、なんてゆーかな。」
「絶対ご主人惚れ直しますよ!」
「そーですかぁ~。」
メイクさん誉めすぎだよ笑っ
仁は、、どんな感じかな~。早くみたいなっ♪
しばらくして、仁が部屋に入ってきた。
「お待たせ…ってあげは…」
「…ヘへッどうかな…。」
やっぱ似合わないかな…
仁、固まってるし…
「綺麗…綺麗すぎる。
ヤッベ…誰にも見せたくねえな…」
「ッ誉めすぎだよ。そーゆう仁だって格好よすぎだよ!」
金髪から黒髪にした仁。
いつもより凄く大人に見える。
白いタキシードがこんなに似合うの仁が世界一でしょ!?
それにしても、、
なんか…
ウエディングドレスって
照れるな…
そして、、、。
あー緊張してきた。
私の隣には、、父親がわりの叔父さん。
そして目の前に、チャペルの大きな扉…。。
いよいよ念願の挙式…
神様…私こんな幸せでいいのかな。。
暗闇をさ迷ってたあの時の私は、こんな幸せ絶対ないと思ってた。
太陽みたいな仁に出逢って、
最高の仲間が出来た。
親友が出来た。
家族が出来た。
愛を知った。
恋とゆうものを知った…
全部仁が教えてくれた。
沢山の笑顔をくれた。
ねぇ…仁。
私を愛してくれてありがとう。
だから、この先ずっと
私は仁を愛してる。
世界の誰よりも、、
私がいちばん仁を愛してるよ…。
太陽のキミをいつまでも、
いつまでも、、、
愛してる。。。
*仁saide*
純白のドレスに身を包み、叔父さんと少し照れくさそうにバージンロードを歩く俺の花嫁。。。
あー俺最高に幸せ…。
こんな綺麗な花嫁って
あげはぐらいじゃね??
女を愛せなかったこの俺を惚れさせたあげは…
やっぱすげえよ。
俺はいっつもあげはの、
あの幸せそーな笑顔に支えられてんだ。
お前がそばで笑ってくれるなら、俺はどんなことだってする。
お前の幸せが俺の幸せ。
お前を世界一幸せにしてやるよ…
あげはがぶくぶくに太っても、、、
しわくちゃのババーになっても、、、
俺は変わらずお前を愛す。
あげは…
愛してるよ…
「いかなるときも新婦あげはを愛する事を誓いますか?」
当たり前だっつーの。
あげはは俺の世界一の花嫁だからな。。
世界一幸せにしてやる!!
ドレスのベールをあげると、少し照れくさそうに微笑むあげは…。
ふっ…
可愛すぎんだよ馬鹿。
誓いのキス。。
永遠の愛を今誓うよ…
*あげはsaide*
披露宴。。。
「新郎新婦入場…」
私が大好きな曲で入場。
みんなのフラッシュが眩しい…
けど…私今スッゴい幸せだよ。
あ~あなんか夢見てるみたい。
隣には格好良すぎる仁がいて…
大好きな親友…凛がいて
大切な私の仲間…
歩、皐月、真司や金龍のメンバーがいて、
由衣さん叔父さんもいて、
パパ、沙知絵さん、美衣、聖夜さん、銀河さんがいて、
仁の先輩、飛龍の人たちもいる。
みんなみんな大好きな人たち。
こんな人たちに祝福されて、私は幸せすぎるよ。
きっと、私はニヤニヤしまくりだよね…笑っ
ねぇ仁?
私世界一幸せだよ。