気がついたら、真っ白な場所にいた。
(………は?)
キョロキョロと周りを見渡す。
あれ、病院だ。
どうやって来た?
考えてみても、一切思い出せない。
うーん、と唸っていると、ガチャッとドアが内開きに開けられた。
『お、起きたか』
ひょこっと顔を出したのは、二人の男の方だ。
そしてその後ろから、女が………額に大きなガーゼを貼って登場する。
『気分はどうだよ?』
ズルズル近くにあった椅子を引きずってきながら男がケラケラ笑う。
『……特には、』
調子は悪くない。
そう素直に言うと、そっかと男は顔を上げる。
『元気だと』
『………それは、よろしいことで』
低めの声で不満そうな顔で俺を見下ろす。