『っ………いってぇなぁ…』
『シュウゴさん!!』
むくりと起き上がり蹴られた箇所を擦りながらシュウゴは眉を寄せる。
『誰だよ……』
『あ、起きた』
シュウゴは、蹴った本人を見ると眉を上げた。
『誰だてめぇら!!』
『んー……君等と喧嘩しに来た奴、かな?』
『あぁ?!』
『というわけで相手してよ!』
―――あっという間だった。
気がついたら目の前の男達は地面に倒れていて、二人しか立っていなかった。
『あれ……もう終わりか?』
『つまらん』
やれやれと肩をならす二人のうち、女の方と目が会う。
『――――っ』
一瞬、消え入りそうな位に儚く見えた。
それは一瞬で、すぐに冷たい目を見せる。