1つの扉。
「立ち入り禁止」という看板がかかっている扉に
ゆっくりと手をかけた。


ーーーキィ……


鈍い音と共に扉が開いて
5月の青い風が私の横を通り過ぎた。


「ーーー…やっぱりいた。」

彼はいた。