『委員会を放棄した』


そう言われてもいい。


無理。


もう、無理。


でも――…


図書室の中を、なるべく音をたてないように“パタパタパタ”レベルで小走りしていたあたしの耳に聞こえたのは…


「緑川さん。
恥ずかしがらなくてもいいですよ。
僕が彼氏になってあげます」


大音量でまくしたてられた、言葉遣いは丁寧だけど、その内容は超上からっていう不思議な告白と、“ドタドタ”レベルの足音。