お金より…
お金より…


もしかして…
奪われるものは―――!?


「もう、これで…」


男の子はさっきまでのギラリと光る挑戦的かつ不機嫌な瞳を一転させ、


「忘れたとは言わせねぇよ?」


甘くきらめく瞳であたしを見下ろした。


もしかして…
もしかして…


これから奪われちゃったりするものは――!?