「や…や…やだなぁ。
サボろうなんて、思ってるわけないじゃん」


微妙に震える唇を無理やり開いて、言葉を搾り出すと――…


「緑川さんの初日のサボり。
僕はまだ許したわけじゃありませんからね」


山本くんは、キラリと光るレンズの奥で一重の目を細め、それをさらに糸のように細くした。


「どう補ってもらいましょうか?」


ギャー!
怖い―っ!