こんなことになって、ようやく――…


あたしは、前、女の子達の言っていたことを理解した。



『あたし達だって…
芹沢くんとしゃべりたいし…
“玲音”って名前で呼びたいし…
それなのに、なんでその子ばっかり…』



今だったら、その気持ち、痛いほどよくわかるよ。


いぢわる王子の視界にすら入れない、今、なら…さ。