いつもの学校の後、
携帯が
鳴った。
着信:真美
そのときの私は
ためらわなかった
といったら嘘になるけど
わずか数秒で
通話ボタンを押していた。
『もしもし…真美?
話があるから
あの喫茶店…来て』
あの喫茶店??
まさか
また真美と2人で
行けるなんて
考えられなかった。
想い出の場所。
中学2年生の
私たちが言ったら
大袈裟に聞こえるかも
しれないけど
中学1年のときから
ずっと通ってた
私たちの
安らぎの場所。
それから
中学2年の夏まで…。
あの夏
突然
真美が変わった。
『秋は2人で
紅葉見に行こうね!』
なんて言ってたのが
なかったかのように。