女は口を開いた。
「何をしたか気になったからついて来たって訳か。」
納得した用に頷き俺の肩をポンポンと払った。
「え・・・・あの」
急に肩を触られ少し戸惑う。
「取れないな。」
女は そう呟き必死に肩を叩く。
「えっ、何が?」
ホコリか・・・?
俺は そう思ったのだが 違ったみたいだ。「なんなんだ。お前は。出ていけ。」
俺の少し上を見て女は言った。
「は?まさか、お前・・・視えるのか?」
実は 寺に行った時に言われていた。
だが 彼女が怨んでるのは当然の事だし 払わなかった。
怨まれるのが当然だと思っていたから。
だが違った。
女は そっと上に手を差し延べる。
「そうか・・・怖かったんだな。気づいて・・・・ほしかったのか。」
少し切なそうな顔を見せる女。
「ツライな。しんどいな。雪山はー・・・怖かったんだな。」
女にそう言われ 俺の心が急に熱くなり 目からは涙が溢れた。
「ど・・・して。」
自分の目から出た涙を見て俺は驚く。
「お前の彼女はお前の中にいる。だからお前が彼女の感情も表しているんだ。」女はそう言った。
何だって・・・?
憑かれてるのではないのか。
俺は女を見つめた。
ふいに女は目から涙を流した。
「!?」
突然の事にビックリして 言葉が出ない。
「何で・・・どうしッ・・・・酷いッ・・・。」
女は口を押さえて 顔をしかめた。
きっと その女は過去を視る事ができる。
だから きっと今視てるのは 俺の過去。
俺が彩を殺した あの日の事。
「違う。」
女はそう言った。
何が違う?
俺が殺したのに。
「・・・。あなたは殺してないよ。」
女は真っすぐに俺を見て言った。
「殺してなくても、酷くしたのは俺だーーー。」
そう言った俺の声は 震えていた。
今度は俺の感情で涙が溢れていた。
女は自分の両手で俺の顔を包みこむ様に頬を触る。
そして 言った。
「あなたが会ったのは・・・奴、は・・・・悪魔よ。」
悪魔。
悪魔って・・・。
俺は信じなかった。
居る訳ない。そんなの。
きっと彼女が元気づけようとしてくれてるんだ。
俺のせいではない、と―――・・・。
「何をしたか気になったからついて来たって訳か。」
納得した用に頷き俺の肩をポンポンと払った。
「え・・・・あの」
急に肩を触られ少し戸惑う。
「取れないな。」
女は そう呟き必死に肩を叩く。
「えっ、何が?」
ホコリか・・・?
俺は そう思ったのだが 違ったみたいだ。「なんなんだ。お前は。出ていけ。」
俺の少し上を見て女は言った。
「は?まさか、お前・・・視えるのか?」
実は 寺に行った時に言われていた。
だが 彼女が怨んでるのは当然の事だし 払わなかった。
怨まれるのが当然だと思っていたから。
だが違った。
女は そっと上に手を差し延べる。
「そうか・・・怖かったんだな。気づいて・・・・ほしかったのか。」
少し切なそうな顔を見せる女。
「ツライな。しんどいな。雪山はー・・・怖かったんだな。」
女にそう言われ 俺の心が急に熱くなり 目からは涙が溢れた。
「ど・・・して。」
自分の目から出た涙を見て俺は驚く。
「お前の彼女はお前の中にいる。だからお前が彼女の感情も表しているんだ。」女はそう言った。
何だって・・・?
憑かれてるのではないのか。
俺は女を見つめた。
ふいに女は目から涙を流した。
「!?」
突然の事にビックリして 言葉が出ない。
「何で・・・どうしッ・・・・酷いッ・・・。」
女は口を押さえて 顔をしかめた。
きっと その女は過去を視る事ができる。
だから きっと今視てるのは 俺の過去。
俺が彩を殺した あの日の事。
「違う。」
女はそう言った。
何が違う?
俺が殺したのに。
「・・・。あなたは殺してないよ。」
女は真っすぐに俺を見て言った。
「殺してなくても、酷くしたのは俺だーーー。」
そう言った俺の声は 震えていた。
今度は俺の感情で涙が溢れていた。
女は自分の両手で俺の顔を包みこむ様に頬を触る。
そして 言った。
「あなたが会ったのは・・・奴、は・・・・悪魔よ。」
悪魔。
悪魔って・・・。
俺は信じなかった。
居る訳ない。そんなの。
きっと彼女が元気づけようとしてくれてるんだ。
俺のせいではない、と―――・・・。