「・・・うん」


「ちょっと! 光里!


あんた及川君の事 好きなんじゃないの!?」


私を叩いた女子がそう言った


「好きだよ? でもそれは


幼なじみとしてだから・・・


てかさ あんた達こういう事して


何が楽しいの?」


光里は女子達を睨みながらそう言った


「だって・・・私達 


ずっと及川君の事好きだったのに」


「なら 湊本人に直接言いなよ


言っとくけど あいつこういうの


大嫌いだよ?


未憂ちゃんに酷い事して


湊が黙っているとは思えないけど」


「でも その子・・・


及川君たぶらかしたんだよ!?


最低じゃない!」


「じゃあ あんた達がしてる事は


最低じゃないの?


私から見れば 最低だと思う・・・」


どうしよう・・・


私はゆっくり立ち上がった


「光里・・・もういいよ」


「未憂ちゃん・・・」


「私なら 大丈夫・・・だから」


叩かれた頬が まだ痛かった