やっぱり 未憂には笑顔が似合う


「よかった」


「え?」


「未憂には 笑顔が似合うから・・・」


つい 思っていた事を言ってしまう


何言ってんだよ・・・俺は


だけど 未憂の手が少し震えていた


どうしたんだろう?


「未憂?」


「・・・」


「どした? 大丈夫か?」


そう言いながら 肩に触れようとする


だけど なぜか未憂は引いてしまった


「・・・ごめんなさい ちょっと


風邪気味で 移しちゃいけないから」


「大丈夫か?」


「うん・・・じゃあまたね?」


未憂は廊下を走っていた


様子が変だった


何か・・・あったのか?


「湊」


声をかけられて 振り返ると


光里が立っていた


「・・・なんだよ?」


「未憂ちゃんの様子 気になるの?」


「・・・」


図星だった


ここ最近の未憂の様子が変だった