今更・・・何を言い出すのかと思えば


「俺と未憂は 付き合ってるんだ


あいつの悲しい顔はもう・・・


見たくねーんだよ」


「・・・」


「もう2度と未憂に近付くなよ」


ガチャ


屋上のドアを開けて 中に入った


階段をおりて 教室に戻る


「湊」


ドキン


声のする方を見ると 


未憂が立っていた


やべ・・・慣れないな


未憂は俺に近付いて来る


「どした?」


「教室に行ったら 居なかったから・・・


探してたの」


そう言いながら 未憂は


顔を赤くしていた


可愛いな・・・


「ちょっと屋上行ってた


なぁ 今度の日曜 また海行かないか?」


「え?」


目を見開いて 驚いた顔をしている


「嫌か?」


「・・・行きたい」


そう言った未憂の顔は 笑っていた