しばらくして 湊君から離れた


もう・・・私の恋は


終わっちゃったんだ


「・・・教室戻るね?」


「未憂・・・俺はお前を好きだって


気持ちは・・・ずっと


変わらないからな?」


「・・・うん」


私は階段をおりた


どこに向かっているのかなんて


わからない


ただ・・・こんな風になるなんて


思いもしなかった


ふと 廊下の窓から空を見ると


白い月が浮かんでいた


今日は・・・半月か


まるで 月が半分に


欠けたように見えるな


「未憂ちゃん?」


声のする方を見ると 


光里が立っていた


「・・・光里」


「どうしたの? 目・・・赤いよ?


もしかして泣いてたの?」


そう言いながら 光里は私に


近付いた


「・・・湊と何かあったの?」


「・・・」