――ガザっ――
どこからか音がして
一気に頭が正常に戻った。
「ちょ！聡！！」
力の限り聡を引き離して、
起き上がり、ジッと睨んだ。
すると、この男……
「わりぃ、血迷った。」
はぁ！！！！？？？？？
『血迷った』ってなによ？
私みたいな女でも、
無理やりあんなことやこんなことをしようとした
ってこと？
私みたいな女は
血迷わ無い限り抱こうとしないと？
そうゆうわけ？
悔しくて、切なくて…
溢れだした涙。
「茉莉香！本当に悪いっ」
私から少し離れて頭を下げる聡を思いきり睨んでも、
なんだかまだ悔しくて。
なんで、どうして…
こんなことするのよ。
こんなことされるから、
諦められないのよ…。
