まただ…。
また、彼は私に
何も伝えてくれない。
だけど…
私の、7年の思いをばかにすんな!!
「聡!好きなの!!
好きなのよ!!」
かれた声を必死に出して、
何度も何度も想いを伝える。
「好き、好きなのっ!!」
彼の胸に飛び込んで
涙で汚い顔を歪ませて。
「…茉莉香……」
聡はさっきから
なんだか悲痛そうな顔をしていて…。
もう…
…嫌だ……
こんなつらい想いしたくないから
"期限"を設けたのに。
最後にもう一度だけ。
もう一度だけで、いいから。
「…聡、ごめん…好きなの。」
この『ごめん』は、
勝手に逃げてごめん。
探させてごめん。
もう…あきらめるから……
今まで、本当にごめん…。
好きになったりして。