「…茉莉香……」

色っぽく名前を呼ばれて
振り返ると
聡の顔が余りに近くにあって、胸が高鳴る。




「……茉莉香…」

聡の襟をなぞる手が私の胸元で止まる。



聡が余りに
切ない瞳で私をジッと見ると
私の思考は、完全に停止しちゃうんだ。


「…聡……」

私は、自分に甘いかな?

もう一度、
チャンスが欲しいの。


"期間限定"なのに、
"期間限定"のはずなのに…







「聡…好き……」

彼に、思いを伝える"期間"を
破ってしまった。