名前は松永直樹。


「あずさ、今日はよく寝れた?」

「うん……。」


私の母と父と妹は私が小4
のときに死んだ。家に帰ると
3人とも殺されてた。部屋中
血まみれで今でも私はその
夢を見る。犯人はまだ
捕まっていない。


「早く忘れろよ。」

「忘れろって言われて
忘れられるもんじゃない。」

気まずい空気。

「ごめん。」

「謝らないで。」

私は直樹の手を引っ張った。

「どこ行くの?」

「私の家。」

「あ〜、はいはい。」


私は部屋の鍵を開けた。
部屋に入ると直樹は
すぐに私にキスした。

「直樹……ここ玄関だから。」

「いいじゃん。」