~初恋~私と彼の10日間。

私は河水麗子(20)[かわみな れいこ]




私はただの町娘。




両親はいない。




明治に変わる時戦争に巻き込まれて死んだ…。




両親が居なくて悲しいけど。




でも、前向きに明るく生きないとね!!




じゃないと親が成仏できないよ(笑)




今は呉服屋に住み込みで働いてる。




ここの女将さんと旦那さんは凄く良くしてくれる。




私のことも本当の娘みたいに可愛がってくれるし(笑)





では私のプロフィール?です。




性格・明るくサバサバしていて頼りになるお姉さん。


外見・漆黒の黒いストレート
   パッチリ二重の目
   スーと通った鼻
   薄く色づいた唇
   ほんのり赤い頬
   スッキリとした顔立ち
   透き通るくらい色白

身長・165㎝。細くてスラっとしている。

綺麗で性格がいい上に1日に告白を何回もされる。


本人は告白だと気づかない。



本人は無自覚かつ鈍感。



求婚されるが断ってばかり。



本人いわく好きな人が今まで1度もいないらしい。





麗子の紹介終わり。








俺は迅芽硫飛(18)[はやめ りゅうひ]




俺は貴族。




両親は迅芽家の当主。




俺は長男だけど後は継がない。




違う…継がないんじゃない。




継げない。




俺は昔から体が弱い。




だから弟の琉唯[りゅうい]が継ぐ。




別に継がなくても良いと思ってる。




琉唯の方が頭いいし。















両親も俺より琉唯の方がいいと思ってるし。




でも、俺だって…。




本音を言うと、俺は寂しい。




病気がちな俺はいつも部屋に居る。




外にはあまり出ない。




いや、出してくれない。




俺の両親は心配性だから。




俺の心配じゃなくて世間体の心配だけど。




でも、琉唯は嫌いじゃない。




琉唯は1日のほとんどを俺の部屋に居る。




琉唯は優しい…。




両親は気に入らないみたいだけど。




それでも琉唯は俺の話相手になってくれる。





じゃあ俺の紹介をしとくよ。




性格・不器用な優しさで短気な上に子供っぽい。


外見・少し茶色の肩に付くか付かないくらいの長さ。
   切れ長の二重の目
   少し高い鼻
   薄い唇
   スッキリとした顔立ち
   

身長・179㎝ 少し痩せている。イケメン!


本人は少しナルシスト。


琉唯のことが大好きなブラコン。


余命が後何日しかない…。


本人はそのことを誰よりも解っている。


恋は一度だけしたことがある。


相手は昔1回だけあった年上の人…。


一目ぼれだった。


死ぬまでにもう一度会いたいと思ってる。






硫飛の紹介終了。








「麗子ちゃん!!」




私を女将さんが呼んだ。




『はい。』




「この着物、迅芽様に届けてくれる??」




『お安いご用ですよ!!』




私は着物を持って出発した。




私は街を歩くといつもみんなに好きと言われる。




私も街のみんなが大好き。




だからいつもこう答えるの。




『私もみんな大好きよ!』




そう言うとみんな肩を落とすの。