「…で、どこの塾にいくの?」




いきなり計画的な結花。
何気にきっちりしてるんだよね、このこ。

まぁ…そういうとこが好きなんだけど。




「えー…わかんない」




歩きながら淡々と話す結花とは反対に、私はぐだぐだ。


「はぁー。どうしてそんな…「あ!!」




急に脚を止めた私に結花はつまるようにぶつかった。

「いきなり止まんないでよ、危ないじゃん!」




怒る結花の横で、私の瞳は輝きに満ちていた。

希望がそこにあったんだ。






「私、ここにする!!」






強い声とともに、目の前の学習塾を指差した。