* * *
渋谷駅前のスクランブルをせわしなく行き交う人々。
点滅する信号機。
その上に映し出されるオーロラビジョンに、突然、葛城翔の記者会見の模様が映し出される。
『葛城翔、一般女性と熱愛宣言!』
「えっ!うそ!!」
「ショックゥ!!ウソでしょう?」
「ホントに?」
驚きを隠せない女の子達が口々に呟き、オーロラビジョンを見上げては、歩みを緩めていく。
そして、翔の緊急記者会見の映像が流れ出す。
そこで、私の見上げていた視線は大きな彼の陰に遮断されてしまう。
「綾乃さん、ごめん。すんげぇ、遅れちゃった」
「翔!?」
サングラスも帽子もしていない素のままの翔の恰好に驚く。
何人かの女の子達が翔に気付き、指を差してる……
「あ。さっきの、また放送されてる」
翔は映像をちらっと見ると、さりげなく私の肩に腕を回す。
「翔!人が見てる!」
「気にしない。隠したくないから、記者会見したんだし」
「でも、それとこれとは……」
そうこうしてる間に、私達を取り囲む人の輪は次第に大きくなり、私達を写そうとケータイを向け始めた。
その瞬間、翔の手が私の手を引き、スクランブルの人混みを駆け抜ける。
満開の桜並木まで走ったところで2人とも息が切れ、ガードレールに腰を下ろした。
翔の額に汗がにじんでる。
あ、そうだ。
返さないと。
私はバッグから翔のハンカチを取り出した。
それを見た翔が笑いながら手を差し伸べ、ハンカチごと私の手を掴み、そのまま引き寄せた。
「それ、一生、持ってて」
甘く囁く彼の言葉に泣きそうになりながら、重ねられた唇に瞳を閉じた。
☆゚・*:.。. .。.:*・゜☆゚・*:.。. .。.:*・゜☆゚・*:.。. .。.:*
私のお隣の部屋が撮影部屋なので、
書いてみました。
次回作もカップル誕生、がんばります!
☆゚・*:.。. .。.:*・゜☆゚・*:.。. .。.:*・゜☆゚・*:.。. .。.:*
渋谷駅前のスクランブルをせわしなく行き交う人々。
点滅する信号機。
その上に映し出されるオーロラビジョンに、突然、葛城翔の記者会見の模様が映し出される。
『葛城翔、一般女性と熱愛宣言!』
「えっ!うそ!!」
「ショックゥ!!ウソでしょう?」
「ホントに?」
驚きを隠せない女の子達が口々に呟き、オーロラビジョンを見上げては、歩みを緩めていく。
そして、翔の緊急記者会見の映像が流れ出す。
そこで、私の見上げていた視線は大きな彼の陰に遮断されてしまう。
「綾乃さん、ごめん。すんげぇ、遅れちゃった」
「翔!?」
サングラスも帽子もしていない素のままの翔の恰好に驚く。
何人かの女の子達が翔に気付き、指を差してる……
「あ。さっきの、また放送されてる」
翔は映像をちらっと見ると、さりげなく私の肩に腕を回す。
「翔!人が見てる!」
「気にしない。隠したくないから、記者会見したんだし」
「でも、それとこれとは……」
そうこうしてる間に、私達を取り囲む人の輪は次第に大きくなり、私達を写そうとケータイを向け始めた。
その瞬間、翔の手が私の手を引き、スクランブルの人混みを駆け抜ける。
満開の桜並木まで走ったところで2人とも息が切れ、ガードレールに腰を下ろした。
翔の額に汗がにじんでる。
あ、そうだ。
返さないと。
私はバッグから翔のハンカチを取り出した。
それを見た翔が笑いながら手を差し伸べ、ハンカチごと私の手を掴み、そのまま引き寄せた。
「それ、一生、持ってて」
甘く囁く彼の言葉に泣きそうになりながら、重ねられた唇に瞳を閉じた。
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私のお隣の部屋が撮影部屋なので、
書いてみました。
次回作もカップル誕生、がんばります!
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