その後、和尚と結花が、どうやって結びついていったかは知らない。
おそらく、あの出来事のあと、おずおずと和尚が離れの部屋へ行って、結花の様子をうかがう。→ 結花は和尚に泣きながら抱きつく。→ 和尚は結花を抱いて優しくなぐさめる。→ 1カップルの出来上がり。
まあ、こんなところだろうと、ぼくは勝手な想像し、自分の愚弄さに吐き気がしていた。
2年生になって、和尚とはクラスが別々になった。
ぼくは、登下校の電車の中や駅の周辺で、二人が仲よく歩いているのをたまに見かけた。
背の高い白人顔の秀才・和尚と、グラビアアイドルばりの美少女・結花は、誰の目も引くゴールデンカップルだった。