「ねぇ翔ちゃん。翔ちゃんの高校の文化祭、招待して?」

7月のなかば、結花がこんなことを言ってきた。



「もちろん、そのつもりだけど、どうして?」

「愛子が友だち募集中なの。うちは女子高でしょ。それでけっこういろいろと大変なの」

「ははぁ。カレシ探しか。うちの高校、いいのなんていないぞ?」

「でも、和尚さんにもカノジョいないんでしょ?」

「あいつか、あいつはな…」