不審に思った警備員が、結花に近づいていく。

和尚は、彼女の手をとって、警備員になんでもないんだ、というふうに伝えた。

そして、ぼくを振り返りながら、彼らは出発ロビーのなかへ消えていった。



「さよなら。結花、和尚」



これが青春の1ページってやつですか。
ぼくはもう、50ページはめくってしまったような気がする。

これ以上はない。結花と、和尚と、ぼくの青春物語は終わってしまった。