“ガチャ…”

扉を開けると、真ん中にある長机に2人、男子が座っていた。

「…塩崎、なんでここに呼ばれたの?」

「分からねぇ。机に紙が入ってた」

「あたしと同じ!ってことは…」

「そうだよ。僕が全部入れたんだ」

「『全部』って…5枚?」

「あと2人来るハズなんだけどね…」

“ガチャ”

ドアが開かれ、残る2人が入ってきた。

「タイミングいいねぇ!みんな、座って座って」

「…あっ!!」

後から入ってきた2人を見て、あたしは思わず叫んでしまった。

「ん?どこかで会ったっけ?」

「いえ…会ってはいないです」

あたしが見かけたプレイボーイですよ(苦笑)

それと…

「あ、また会ったね。ホントに大丈夫?」

「だっ大丈夫です!」

「そう。俺も大丈夫だったけど、次はないからね?」

「へ?」

「次またぶつかったら、お仕置き、だよ」

薄ら笑いを浮かべてその人は言った。

「何なに!?知り合いだったの!?ま、いっか。じゃあ、全員揃ったところで始めるね。
簡単に言うと、君たち6人はこの学校の頂点に君臨する『皇帝(キング)』を目指す『候補生(プリンス)』。
そして白鳥くん、君にはこの候補生たちのサポートをしてもらうから、よろしくね。
まぁ、ざっとこんな感じ?」

「ちょっ!全然話が読めないんですけど…」

「まぁ適当に自己紹介とかして、頑張って!」

そう言って部屋から出て行った…というか逃げた。

そしてあたしと6人の候補生たちとの物語が始まった。