「俺にお仕置きされる夢を見た、と」

「はい。どうしてくれるんですか!?」

「お仕置きの内容は?」

「聞いてますかっ!?…内容は…忘れちゃいましたけど…そんなに嫌じゃなかった気がします」

黒崎先輩はあたしの言葉にニヤリと笑った。

「…あのさぁ。キミ、自分が言ってること、分かってる?」

「え?」

「お仕置きされて嫌じゃなかったとか…あ、キミ、もしかして、そんなにお仕置きしてほしいの?」

「ええっ!?そ、そういうワケじゃなくて…!」

「じゃ、考えておくよ」

「ええっ!?」

あたしは放課後、会議室で黒崎先輩に、黒崎先輩の夢を見たことを話した。

“お仕置き”が頭から離れなくなったので、その責任をとってもらうために。

でもぶっちゃけ…嫌じゃなかったんだよね。

…あたし、そんな変なこと言ったかな?

「ちなみに、今日は何を話し合うの?」

「一応はないです。アピールする人がでた時に、また話し合いをするらしいですけど」

「ふーん」



「誰も帰らないな」

「塩崎。帰っていいんだよ」

「べっ別に、俺は帰りたいわけじゃねぇけどよ…」

「ふーん。じゃあ、いようっ!」