立ち尽くしたまま何も出来ずにいた時、キキーッと自転車のブレーキがなる音がした。
「ねぇ。どうかした?」
「えっ?」
声をかけられ、ふと視線を上げると自転車にまたがった男の子がいた。
「さっき俺がコンビニ行くときにもいたでしょ?」
「えっ…あの…」
はて?自転車なんか通ったっけ?
そんなことすら記憶にない。
「俺マンガ立ち読みしてたからずいぶん時間はたってるはずだと思うんだけど」
「えっ?どっどのくらい?」
慌てて男の子に時間をきいた。
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