片付けを終えた後、由紀さんのいるリビングへいった。



「あら?片付けは終わったの?」



由紀さんはキッチンに立っていて、夕食の用意をしているみたい。



「はい。色々ありがとうございます。これからよろしくお願いします。あっ夕食のお手伝いします」



「いいの、いいの!

娘もいなくなって旦那と2人で寂しかったけど、菜子ちゃんきてくれたから嬉しいのよ!

それに引っ越し初日で疲れただろうから休んでて。

明日からお願いするかもしれないから」



そうにっこり笑って言った。



「でも…母に…―」



「今日はいいの。ねっ?」



どうしてもという由紀さんの気迫に負け、今日だけはゆっくりさせてもらうことにした。