「30分くらいかな?」



「いっ今何時?」



「えっ、あー…」



男の子はパーカーから携帯を取り出して



「19:00」


と時間を教えてくれた。



うわっ!
やっやばい!

由紀さん家出てかれこれ1時間以上たってる!



そんなに由紀さんを待たせていることにまた頭を抱えこんだ。



「大丈夫?」



男の子はそっとあたしの顔に近づくながら聞いてきた。



「あっあの!大きな時計のある公園どこだか分かりますか?」



この際だから聞いてしまおう。