次の日は、朝から裕太とデート。


友とハルがどういう風になったかは知らない。


とりあえず今は、裕太といる時間を大切にしたかった。


明日の朝に帰ってしまうから、この日が最後だ。


その日は、おそろいのキーホルダーを買ったり、


プリクラを撮ったりして、すごく楽しかった。



そして、裕太が帰り際に、


「また今度な。」と言った。


また、会えるんだ。



また、会えるというのがとてつもなく、嬉しかった。


「彩!」

裕太は一瞬ためらってから、


「じゃあな!」と言って、手を振って、帰っていった。


楽しかった。


裕太といた時間がすごく楽しかった。


そんなことを思っていたら、

ハルから電話がきた。


「もしもし?」