「私、トイレ行ってくるね。」


そう言って、彩はこっちを向かずに小走りで行ってしまった。



オレはただボーッとしていた。



どうしたらいいのか全然わからなくなったオレは、


友に電話をかけていた。



『もしもし?』


友の声がなんか真剣だった。


『どうした?デートじゃなかったのか?』


『いや、そうなんだけどさ・・・』


オレはゆっくりと話した。


あの夢のことや、おみぐじのことなどをきっちりと話した。