小さな価値観。狭量な価値観。


失うものは、無いと思った。
小さかった。



俺は、ごく平凡な家庭が持てれば良かった。ごく平凡な家庭に住み、ごく平凡な一生を送る。
それを望んだが俺の一生は、そうならなかった。


まあ、何を持ってして平凡と呼ぶのかは分かったものじゃ無いが、俺は平凡では無いのかも知れない。




偏差値は、低いし、親に迷惑はかけるし、出来の悪い息子だった。


俺は、クールさに知的さを求めていたがそうはならなかった。
俺は、馬鹿な餓鬼だった。

狭量な価値観で作られた世界。


俺という名の小さな世界。




情けなくて申し訳ない。父と母に謝りたい。



そうだ、遺書を残そう。その方が良い。



俺に関わった人達、皆に伝わるように。



俺の人生全ての人達に感謝できるように。