今朝はやけに騒がしい朝だった。
階段をバタバタと駆け降りる音がした。
僕は眠い目を擦りゆっくりと階段を降りた。
玄関のドアが開きっぱなしで、その向こうにはパトカーがあった。
ただならぬ空気に吸い込まれるように玄関に向かった。
するとお父さんと警察官が何やら話をしていた。
僕は何も知らずに
“お父さん なにかあったの?”と聞いた。お父さんは険しい顔をして黙っていた。
それを見かねてもう一度
“お父さん”と読んだ。
するとお父さんは“後で話すから先にご飯食べてなさい”と僕に言った。