「ぱちーーーーーん」



大きく響くその音は、私が今目の前にいる人をなぐった音。



「まぢありえないから!最低だよ!ばいばい」

怒りと悲しみが混じり合い複雑な心情のまま、私は野次馬を押しのけてその場を走り去る。

遠くで私を呼ぶ声が聞こえたけど、振りかえったりなんか絶対しない。


何時間か前までは大好きだった彼。



でも今日浮気が発覚したんだ。