「そろそろ五時限目がはじまりますね。教室に戻りましょうか」


満月がカフェテリアの時計を見て言った。


「あぁ、そうだな」

同時に、春斗も席を立つ。


「五時限目、俺たちのクラスミニテストなんだよなー…」
「まぁ頑張れ、春斗」


カフェテリアにも、人影はまばらになってきた。


静かに成り行くカフェテリアを、俺たちは後にした。