「お前らチャイム鳴ったら座れよー。…よし、ホームルームを始める。」



村上(先生)の呼び声で席を立っていたクラスメイト達は座り出す。
勿論、俺もだ。

因みに席は出席番号順。
名字は南なので席は窓側から2番目の列の一番後ろの席。
…俺の左隣りの席は空席だ(どうせなら、その席が良かった)



「今日からこのクラスを持つことになった、村上 裕大だ。よろしくな。さっそくだが、今日は転校生を紹介する。」



えー…こんな時期に転校生かよと思わず心の中で突っ込んでしまう。
あ、いや、もしかしたら親の都合なのかもしれない。

この時の俺は『だから隣り空いてたんだなー。』などと呑気な事を考えいた。
…これからその転校生に振り回されるとも知らずに。



「朝倉ー。入ってこい。」

「はい。」



朝倉とやらが入って来た瞬間誰しもが息を呑んだだろう。
勿論、俺もその内の1人だ。
そのくらい美少女だったのだ。

この学校で1位・2位を争うかもしれない。
ただ少し胸がペッタンコなのが残念(何処を見てるんだ俺は…)

彼女は背筋をピンッと伸ばし教壇の前まで歩く。

少し強気な顔。肩にかからないぐらいのショートボブ。
因みに俺はロン毛でロリ顔巨乳が好みだ。
このクラスにはいないが確かC組に俺の好みの子がいたような…。
あ、いや俺の好みなんてどうでも良い。