「あ、ありがとうございます!!」


「昨日の夜、結構鳴ってたよ?」


「え?」

みると不在着信が三件、メールが七件届いていた。


着信のうち二件と、メールのうち四件は美里亜から。

他のはクラスの男友達からだった。



「大丈夫だった?急用とか?」


「いえ、男友達からの遊ぼうって誘いですから、大丈夫です。」


「……そっか。」


「…あの、お名前聞いてもいいですか…?」


「あ、俺は小宮山祥、高二。

…君は?」


「私は金野奈央です。同じ高二ですね」