次の日…


少しそわそわしながらいつもの電車を待つ。

髪をてぐしでとかして、スカートのヒダを気にして…


そんなことをしていると電車がやってきた。

いつもの場所に乗り込むと、やっぱりいつもの場所にいるあなた。


緊張しながらも、ゆっくりと近づいていった。


「…おはよ」

意外なことに、口を開いたのはあなたから。


「おはようございます」

頭を下げて、ドアを挟んだあなたの真っ正面に立つ。


「はい、これ」

そう言って渡されたのは私の携帯